着物のこと アレコレ

本場結城紬

茨城

【 日本伝統織物 】 結城紬大辞典
*** 糸作り ***
*** 意匠設計 ***
*** 染色 ***
*** 製織 ***
*** 仕上げ ***


*** 糸作り ***
結城紬は古くから養蚕と織物が発展した地で生まれました。茨城県の結城地方で約1300年前から引き継がれてきた紬です。全ての工程を手作業で丁寧に作られています。証紙に描かれている『手つむぎする婦人の図』がありますが、この真綿からきもの一反分の糸をつむぐだけでも普通1ケ月半~2ケ月かかります。また一反分の真綿には2000個前後の蚕が必要なんです。結城紬の真綿は福島県の保原町のみで作られていて、農閑期の女性のお仕事だったようです。
養蚕→煮繭→真綿掛け→糸とり→ボッチ仕上げ





*** 意匠設計 ***

ここからは図案に沿っての工程です。図案は専用の方眼紙に書かれています。
まず地糸は全て束にしてお湯で煮込んで、不純物を取り除きそれから染液に入れて煮染め
薄く糊をつけます。まず経絣糸を一反分の長さに張り伸ばして図案に沿って調節された枠に
巻き取りその後、経絣糸の墨づけをします糸が動かないように図案の柄に正確にへらで墨を
つけ、つけた印どおりに木綿糸で括ります。引き続き緯絣糸も同様括りと墨つけをします。
図案作成→糸染め→枠巻き→墨付け→糸括り

*** 染色 ***

絣糸は、括り終わったら染液に入れて煮染します。
そして、棒の先に掛け斜めに振り上げて地面に敷いた板にたたきつけて
括った糸の際まで色を染めていきます。なかなか体力の要る作業ですね。
続いて染め上げた絣糸に糊付けをします。
括った糸をほどいて糸に強い糊をつけ手早く糸をさばきます。
こうする事で、機織で約4万回もの筬(おさ)の上下にも糸が毛羽立たちません。
糸染め→たたき染→本糊つけ

*** 製織 ***

染色が終わったら染める前に付けていた印のずれを整えて糸で留めて、
図案通りに地糸の間に絣糸を間違いの無いように差し込みます。
経糸の用意ができたら機の筬羽の間に上糸、下糸を一本ずつ差し込んでいき
機巻きの台に掛け、櫛で糊をほぐしながら巻いていきます。
結城の地機では、絣糸は上下させずに地糸の下糸だけを上下させるため
地糸を一本ずつ木綿糸ですくって絣がずれるのを防ぎます。
絣を経緯合わせて織るのに非常な熟練が必要で一反を織るのに
一ヶ月以上はかかります。どの工程も手間をかけての作業です。
絣合わせ→間差し込み→筬通し→機巻き→掛け糸掛け→機織り

*** 仕上げ ***

こうして色々な工程を経て丁寧に仕上げられた反物は
何項目もある厳重な検査を受け、合格したら証紙が貼られ、
割り印を押して出荷されます。全工程を色々な方の
手作業によって仕上がっていく制作プロセスは大変すばらしく
国の重要無形文化財の指定を受け、
織りの最高峰と愛され続ける理由がわかりました。
検査→証紙貼り→出荷